顎関節症
あごが痛い・カクカク音がする…もしかして「顎関節症」かもしれません

「口を開けるとあごが痛む」
「あごがカクカクと音を立てる」
「朝起きるとあごがだるい」
「口が大きく開かない」
そんな症状はありませんか?
これらはすべて、「顎関節症(がくかんせつしょう)」の可能性がある症状です。
近年では、ストレス社会の影響や、歯ぎしり・食いしばりなどの無意識のクセにより、顎関節に負担がかかる人が増えています。
特に、スマートフォンやパソコンの長時間使用など、現代のライフスタイルも要因となることがあります。
市ノ澤歯科クリニックでは、大学病院の口腔外科で多くの症例を経験した院長が、患者さま一人ひとりの症状に合わせた顎関節症治療を提供しています。
マウスピースを使った噛み合わせの調整から、開口訓練、必要に応じた薬物療法まで、丁寧な診査・診断のうえで安全かつ確実な治療を行っています。
「あごの痛みくらい、そのうち治るだろう」と放置してしまうと、症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
少しでも違和感を覚えたら、早めにご相談ください。当院があなたの顎関節の健康をしっかりとサポートします。
顎関節症とは?

顎関節症は、あごの関節やそれを動かす筋肉に何らかの異常が生じることで、痛みや機能障害が現れる病気です。
正式には「顎関節症候群」とも呼ばれ、以下のような症状を呈します。
主な症状
顎を動かすとカクカク音が鳴る(関節雑音)
顎関節や周囲の筋肉が痛い
口が大きく開かない(開口障害)
食事や会話であごが疲れやすい
噛み合わせの違和感
なぜ顎関節症が増えているのか?
現代人はストレスを抱えやすく、それに起因する無意識の習癖が増えています。
特に以下のような要因が顎関節症の発症・悪化に関係します。
代表的な原因・誘因
歯ぎしり(ブラキシズム):寝ている間に強く歯をこすり合わせる習癖
食いしばり:無意識に上下の歯を強く接触させている状態(日中・就寝中)
不良な噛み合わせ:歯列不正や補綴物の高さ異常
頬杖やうつぶせ寝などの姿勢の悪さ
精神的ストレス:交感神経の緊張が筋肉のこわばりを引き起こす
市ノ澤歯科クリニックの顎関節症治療
当院では、顎関節症の原因を多角的に捉え、根本的な改善を目指します。
マウスピース療法(スプリント療法)

歯ぎしりや食いしばりによる顎への負担を軽減するため、患者さま専用のマウスピースを作製します。
就寝時に装着することで、歯のすり減りを防ぎ、顎関節や筋肉を休ませることができます。
ソフトタイプ・ハードタイプなど症状に応じて選択
習癖の改善や症状の再発予防にも有効
開口訓練(理学療法)

あごの可動域を広げるため、専門的な開口訓練を指導します。
筋肉や靭帯の柔軟性を高めることで、開口障害や疼痛の改善が期待されます。
ご自宅でも継続できるセルフストレッチの指導
顎の動かし方や姿勢のアドバイスも併用
咬合調整

被せ物や詰め物の高さが合っていない場合、顎関節に不自然な負荷がかかり症状が悪化することがあります。
咬合紙を使って噛み合わせのバランスを確認し、適切な高さに調整を行います。
ミクロ単位での調整により、症状改善を目指す
必要に応じて補綴物の再製作も対応
薬物療法(内服の筋弛緩薬)

強い筋肉のこわばりや疼痛がある場合は、内服の筋弛緩剤を処方することがあります。
これにより、筋肉の緊張を和らげ、動きやすくなります。
院長は薬剤師資格も保有しており、安全な処方を行います。
ボトックス注射ではなく、経口投与の薬剤を使用
他の治療と併用して、効果的に症状を緩和
顎関節症と付き合うために

顎関節症は「完全に治る」ことを目指すよりも、「症状をコントロールしながら上手に付き合っていく」ことが大切です。
放置すると慢性化したり、生活の質(QOL)を下げてしまう可能性があります。
痛みが長引く場合は早めに受診を
ストレス管理や生活習慣の見直しも重要
悪化予防には、定期的なチェックが効果的
顎の痛みや違和感、口が開きにくいなど、少しでも不安を感じたらお気軽にご相談ください。
経験豊富な院長が、症状の根本原因を見極め、あなたに合った最適な治療をご提案します。