障害・有病者歯科

    医科的配慮 × 歯科的専門性で支える「障害・有病者歯科」

    草加(草加市小山)の歯医者、市ノ澤歯科クリニックの障害・有病者歯科

    「持病があるから歯科治療が心配」
    「障害のある家族の歯のケア、どうすればいいのか分からない」
    「歯科に行きたいけれど、受け入れてもらえるか不安」

    市ノ澤歯科クリニックでは、そのようなお声に真摯に向き合い、障害のある方や持病をお持ちの方にも安全・快適な歯科医療を提供できる体制を整えています。

    院長は薬剤師免許も持ち、医科との連携や服用薬の影響を正しく理解したうえで、一人ひとりに合った歯科治療を行うことが可能です。

     

    障害・有病者歯科とは?

    「障害・有病者歯科」とは、身体的・知的・精神的な障害をお持ちの方や、持病(高血圧、心臓病、糖尿病、腎臓病など)を抱えた方に対し、個別に配慮した歯科治療を提供する専門的な分野です。

    これまで歯科治療に苦手意識があった方や、過去に受診を断られてしまった経験のある方も少なくありません。
    当院では、「安心して通えること」を第一に、患者さまやご家族の声に耳を傾け、その方に合った治療計画や対応方法を一緒に考えます。

     

    薬学と歯学の両面から、安全な歯科治療を提供

    草加(草加市小山)の歯医者、市ノ澤歯科クリニックの障害・有病者歯科

    当院の大きな特長は、院長が薬剤師としての知識を活かし、全身疾患や服用薬に配慮した歯科治療を行えることです。

    たとえば、

    抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を飲んでいる方の抜歯

    骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤)を服用中の方への処置

    てんかん、糖尿病、高血圧など、持病を考慮した麻酔薬や処置の選択

    多剤併用(ポリファーマシー)による薬の影響のチェック

    医科の主治医との連携・診療情報提供書のやりとり


    など、医学的知識に裏付けられたリスク管理を徹底しています。
    「薬が多くて心配」「治療していいか不安」といった方も、安心してご相談いただけます。

     

    障害をお持ちの方へ:ひとりひとりに合わせた対応を大切にしています

    草加(草加市小山)の歯医者、市ノ澤歯科クリニックの障害・有病者歯科

    知的・発達障害、自閉症スペクトラム、ダウン症などの場合、初めての場所・器具・におい・音・光などに敏感で、不安や緊張を強く感じることがあります。
    当院では、患者さまの特性に応じて、できることから少しずつ慣れていただく「ステップ治療」を行っています。

    器具を見てもらう、触れてもらう

    まずは椅子に座る練習から

    ミラーだけで診察

    音や光に配慮した環境調整

    無理せず「できたこと」を大切にする対応


    保護者の方や支援者の方とよく相談しながら、“できること”を積み重ねていく診療スタイルです。

     

    身体障害をお持ちの方(車いす・麻痺など)

    当院はバリアフリー構造ではありませんが、スタッフ全員でサポート体制を整え、車いすや移乗が必要な方にもできる限り対応しています。
    ご来院前にお電話いただければ、スムーズな診療のご案内や準備をいたします。
    また、診療チェアの角度調整・体位の配慮など、負担を軽減する診療環境も心がけています。

     

    歯科治療時に注意すべき主な全身疾患

    高血圧症

    歯科診療は、患者さまにとって予想以上にストレスがかかるもの。治療の緊張や不安で血圧が上昇してしまうことがあります。
    また、治療時に使用する麻酔にはアドレナリンが含まれており、これが血圧を上昇させてしまうこともああります。
    血圧が薬でコントロールされている状態であれば心配ありませんので、治療当日は忘れず内服薬を服用してご来院ください。

     

    心疾患(狭心症・心筋梗塞など)

    抗血液凝固薬や抗血栓剤(血液をサラサラにする薬)を服用している場合、抜歯などの出血が予想される処置により血が止まらなくなる可能性もございます。そのような処置が必要となったときには内科主治医との相談の上、治療を進めさせていただきます。
    午前中は発作が起きやすいとされていますので、なるべく避けた方が良いでしょう。当院では万が一のトラブルに備えて、AEDも備えておりますが、念のため発作に備え、ニトロの錠剤かスプレーをご持参ください。

     

    脳血管障害 (脳梗塞・頭蓋内出血)

    心疾患同様、抗血液凝固薬や抗血栓剤(血液をサラサラにする薬)を服用している場合、抜歯などの出血が予想される処置により血が止まらなくなる可能性もございます。そのような処置が必要となったときには内科主治医との相談の上、治療を進めさせていただきます。
    また、後遺症によりお体やお顔に麻痺が残っている場合は、どうしてもセルフケアが行き届かなくなってしまいます。
    歯周病になってしまうと、脳梗塞などをより悪化させてしまうリスクもありますので、定期的に歯科医院にてメンテナンスを受けるようにしましょう。

     

    糖尿病・腎臓疾患 (人工透析)

    糖尿病はコントロールが悪いと、傷口が治りにくく、感染を併発するリスクが高いため、注意が必要です。
    特に合併症がある場合、菌血症を起こして重症化してしまうリスクもありますので、抜歯などの際には内科の先生とご相談の上、抗生剤を投与する場合もございます。
    また、人工透析を行っている方の場合、人工透析にはヘパリン(坑凝固剤)が使用されているため、透析当日の抜歯などの出血を伴う処置は避けるようにしましょう。
    麻酔後はしばらく食事ができませんので、麻酔を使用した治療を行った場合は、低血糖を防ぐため、ジュースやアメなどで糖分補給する工夫をするとよいでしょう。

     

    呼吸器疾患(ぜんそく)

    治療中に発作を起こす可能性もあるので、念のため吸入薬をご持参ください
    歯科治療によるストレスも発作の引き金となりますので、発作が多い時期の歯科治療はできるだけ避けましょう。
    また、アスピリン喘息の方の場合、治療時に処方されるロキソニン、ボルタレンといった鎮痛薬は発作を起こしてしまう可能性があるため使用できません。あらかじめ歯科医師にお申し出ください。

     

    肝臓疾患(肝炎、肝硬変)

    B型、C型肝炎ウイルスは血液や唾液で感染します。感染予防対策の徹底のため、事前にお申し出ください。
    肝臓の機能が低下していると、血液を固める凝固因子や血小板が少なくなり、出血しやすくなったり、止血しにくくなったりすることが予想されますので、内科で血液検査を受けておられる場合は、ご来院の際に検査結果をお持ち下さい。
    肝機能が著しく悪い方や血小板が極端に少ない方の場合、抜歯などの外科処置を伴う治療に関しては適切な医療機関をご紹介させていただくこともあります。
    また、肝硬変の方の場合、肝臓で薬を代謝する力が弱くなるために、薬が効きすぎたり、副作用が強く出ることがあります。服用後に気になる症状が出たときはすぐに連絡して下さい。

     

    甲状腺疾患 (甲状腺機能亢進症/甲状腺機能低下症)

    血液検査値で、トリヨードサイロニン(T3)、サイロキシン(T4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)などの数値が十分にコントロールされていれば治療は問題ありません。
    しかし、それらの数値が充分にコントロール出来ていない場合、抜歯や外科手術などのストレスが加わると甲状腺クリーゼを引き起こし、死の危険が切迫した状態になってしまうこともあります。
    甲状腺疾患をお持ちの場合は内科の先生と連携を取り、まずは甲状腺機能の管理を優先させたうえで適切なタイミングで歯科治療を行うようにします。

     

    最後に:歯科をあきらめないでください

    「うちの子は無理かも…」
    「年齢的に難しいかも…」
    「病気があるから、治療はできないと言われた」

    そんな思いをされた方にこそ、一度ご相談いただきたいと思っています。

    障害や持病があっても、その人らしく健康に暮らすことを支えるのが歯科の役割です。
    市ノ澤歯科クリニックは、患者さまご本人とご家族に寄り添いながら、より良い歯科医療を一緒に築いていくパートナーであり続けたいと願っています。
    どうぞお気軽に、ご相談ください。

     

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