歯周病治療
- Q歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?
- Aはい、その可能性があります。歯ぐきの炎症によって出血が起きることが多く、早めの検査をおすすめします。
- Q治療は痛いですか?
- A当院では表面麻酔や電動麻酔を使用し、痛みの少ない治療を心がけています。また、レーザー治療により負担を軽減しています。
- Q通院期間はどれくらいですか?
- A軽度の場合は数回で終わることもありますが、中等度以上の場合は数ヶ月にわたる通院が必要です。
- Q保険は適用されますか?
- Aはい、ほとんどの歯周病治療は健康保険が適用されます。
- Q再発はありますか?
- A歯周病は慢性疾患のため、再発のリスクはあります。定期的なメンテナンスとセルフケアが再発防止につながります。
あなたの歯ぐき、大丈夫ですか?

歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯がグラグラする……こうした症状は、歯周病のサインかもしれません。
歯周病は、初期には自覚症状が少ないため、知らず知らずのうちに進行してしまうことが多い病気です。
悪化すれば、歯を支える骨を溶かし、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。
市ノ澤歯科クリニックでは、患者さまの大切な歯を1本でも多く守るために、早期発見・早期治療を心がけています。
薬剤師資格を持つ院長のもと、全身の健康を考慮した治療を行っています。
歯ぐきの違和感や、歯周病が心配な方は、ぜひ一度ご相談ください。
全身の健康と歯周病の関係

歯周病は口腔内だけの問題にとどまりません。
近年の研究では、歯周病が全身疾患と密接に関連していることが明らかになっています。
市ノ澤歯科クリニックの院長は薬剤師としての資格も持ち合わせており、患者さまの全身状態や服薬内容に配慮した治療を実施しています。
高血圧や心臓病、糖尿病などをお持ちの方も安心して通院いただけます。
関連する全身疾患の一例
糖尿病
歯周病は血糖コントロールを悪化させ、糖尿病があると歯周病も進行しやすくなります。
心臓疾患(心筋梗塞・動脈硬化)
歯周病菌が血管内に入り、炎症や血栓を引き起こすことがあります。
誤嚥性肺炎
高齢者では、口腔内の細菌が気道に入り込み肺炎を引き起こすリスクがあります。
妊娠合併症(早産・低体重児出産)
妊婦さんの歯周病は、胎児への影響も報告されています。
認知症
慢性炎症が神経変性に関係している可能性があるとされています。
当院で行う治療内容
歯周病検査・口腔内診査

歯周病の治療を正しく行うには、まず口腔内の状態を正確に把握することが重要です。
当院では、以下のような検査を丁寧に行い、歯周病の進行度やリスクを把握します。
検査結果をもとに、最適な治療計画を立案し、患者さまにもわかりやすくご説明します。
歯周ポケットの測定
専用の器具(プローブ)を用いて、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の深さを測ります。
健康な歯ぐきであれば1~3mm、4mm以上ある場合は歯周病の可能性があります。
歯の動揺度のチェック
歯がぐらついていないかを確認し、歯を支える骨の状態を評価します。
出血や膿の有無の確認
歯ぐきを軽く触った際の出血や膿の有無は、炎症の指標になります。
レントゲン撮影
目に見えない歯槽骨(歯を支える骨)の吸収具合を画像で確認します。
ブラッシング指導

歯周病の治療と予防において最も基本となるのが、日々のセルフケア、つまり歯磨きです。
プラーク(歯垢)は歯周病の主な原因であり、適切なブラッシングができていないと、どんな治療をしても再発のリスクが高くなります。
当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせたオーダーメイドのブラッシング指導を行っています。
実際に鏡を見ながら、歯科衛生士が丁寧にサポートいたします。
お子さまからご高齢の方まで、どなたでもお気軽にご相談ください。
歯ブラシの持ち方や動かし方の基本
歯並びに応じた磨き残しやすい部位のケア方法
歯間ブラシやデンタルフロスの正しい使い方
スケーリング&ルートプレーニング(SRP)

「スケーリング」は、歯の表面や歯ぐきの中に付着した歯石を専用の器具(スケーラー)で除去する処置です。
「ルートプレーニング」は、歯根表面を滑らかにし、汚れや細菌の再付着を防ぐ処置です。
この2つをセットで行うことで、歯周病の進行を抑え、歯ぐきの炎症を改善します。
処置後は、一時的に歯ぐきがしみたり、歯が浮くような感覚がある場合もありますが、数日で改善します。
スケーリング
超音波スケーラーや手用スケーラーを使用し、見える範囲と歯周ポケット内の歯石を徹底的に除去します。
ルートプレーニング
歯根表面のザラつきを滑らかにすることで、細菌の再付着を防ぎ、歯ぐきの再付着を促します。
歯周外科治療(フラップ手術)

歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなった状態では、通常のスケーリングやSRPだけでは十分に感染源を除去できないことがあります。
その場合に行うのが「フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)」です。
歯ぐきを切開して開き、歯根の奥深くに付着した歯石や感染組織を直接目で確認しながら除去します。
骨の形を整えることや、再生療法を併用することもあります。
手術後は縫合し、1~2週間後に抜糸します。炎症のコントロールができ、ポケットの深さも改善されることで、再発リスクの低下が期待できます。
歯周組織再生療法:エムドゲイン

歯周病によって失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させることを目的としたのが「エムドゲイン療法」です。
エムドゲインゲルは、スウェーデンで開発された特殊なタンパク質(エナメルマトリックスデリバティブ)を主成分とし、歯根表面に塗布することで歯周組織の再生を促します。
主に、垂直性骨欠損と呼ばれる骨の欠損がある部位で適用されます。
エムドゲインは自費診療ですが、自然な骨の再生が期待でき、歯の寿命を大きく延ばす可能性がある画期的な治療法です。
歯周組織再生療法:リグロス

「リグロス」は、国内で開発された歯周組織再生誘導材料で、保険診療で使用できる点が大きな特徴です。
主成分は成長因子「bFGF(線維芽細胞増殖因子)」で、歯槽骨や歯根膜、セメント質の再生を促進します。
適用条件は限られますが、一定の骨欠損がある症例で有効です。
フラップ手術と併用して行うことで、歯周組織の再建が期待できます。
保険適用でありながら、エムドゲインと同様に骨の再生を促すことができ、患者さまにとって経済的負担の少ない選択肢となっています。
上記の各治療法は、歯周病の進行具合や患者さまの口腔環境によって適応が異なります。
市ノ澤歯科クリニックでは、まずしっかりと診査・診断を行い、それぞれに最適な治療法をご提案いたします。
歯周病の予防が最も大切です

歯周病の進行は、適切なセルフケアと定期的な歯科医院でのケアにより予防できます。
当院では、患者さまのライフスタイルに合わせた予防プランをご提案しています。
定期的な歯科検診(3〜6ヶ月に1回)
プロによるクリーニング(PMTC)
歯ぐきの健康チェック
食生活や生活習慣のアドバイス
歯周病治療Q&A