予防歯科
- Q予防歯科って保険が使えますか?
- A多くの予防処置には保険が適用されます。歯石除去、歯周病検査、ブラッシング指導などは保険内で受けられることがほとんどです。
PMTC(プロによる清掃)や成人のフッ素塗布は自費となる場合がありますが、当院では保険内で最大限対応できるよう配慮しております。 - QPMTCと普通の歯石取りはどう違うのですか?
- A歯石取り(スケーリング)は主に歯の表面や歯ぐきの下にたまった歯石を取り除く処置です。
一方、PMTCは専用の機器とペーストを使って、歯の表面のバイオフィルムや着色汚れをきれいに除去する「仕上げの清掃」です。
両方を組み合わせることで、より高い予防効果が期待できます。 - Q子どもにも予防歯科は必要ですか?
- Aはい、特に乳歯や生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすいため、予防はとても重要です。
フッ素塗布やシーラントによるむし歯予防、正しい歯磨きの習慣づけなど、お子さまの年齢に合わせてサポートいたします。 - Qシーラントってどんな処置ですか?
- Aシーラントは、奥歯の溝にプラスチック素材を流し込み、むし歯菌や食べカスが入り込まないようにする予防処置です。
歯を削ることなく、痛みもありません。主に小児に対して、6歳臼歯が生えてくるタイミングなどで行うのが一般的です。 - Qフッ素は大人でも塗ったほうがいいですか?
- Aはい、大人にもフッ素塗布は効果的です。特に歯ぐきが下がって歯の根元が露出してくると、むし歯のリスクが高まります。
フッ素で歯の再石灰化を促進し、むし歯予防につなげましょう。 - Q痛みがないのに歯科医院に行ってもいいんですか?
- Aもちろんです。痛みや症状がない今こそ、予防に取り組む絶好のタイミングです。早期発見・早期ケアで、将来的な治療の必要性を減らすことができます。
- Q予防歯科に通えばむし歯や歯周病にならないんですか?
- A予防歯科は「絶対にむし歯や歯周病にならない」わけではありませんが、定期的にケアを受けることで、リスクを大きく減らすことができます。発症しても軽度で済み、早期対応が可能になるという点でも非常に有効です。
- Q妊娠中でも予防処置は受けられますか?
- Aはい、妊娠中の予防処置はむしろ推奨されます。妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなることがあります。当院では妊娠期に配慮したやさしい処置を行っておりますので、ご安心ください。
- Q予防歯科を始めるのに年齢制限はありますか?
- A年齢に関係なく、どなたでも予防歯科の対象です。お子さまのむし歯予防はもちろん、ご高齢の方の根面う蝕や誤嚥性肺炎の予防など、ライフステージに合わせたケアをご提案します。
- Q予防歯科はどんな人におすすめですか?
- Aむし歯や歯周病を繰り返している方、治療を繰り返したくない方、将来的に自分の歯を守りたい方には特におすすめです。忙しい方こそ、定期的なメンテナンスでトラブルを最小限に抑える習慣をつけましょう。
- Qどんな器具を使って予防処置をするんですか?
- A歯科専用の超音波スケーラーや、回転ブラシ、ラバーカップ、フッ素塗布用のチップなどを使用します。すべて衛生管理された器具で、患者さまごとに交換・滅菌を徹底しております。
- Q家でのケアで気をつけることは?
- A正しいブラッシングが最も大切です。当院では染め出しを使って磨き残しのチェックを行い、お一人おひとりに合ったブラッシング方法をアドバイスしています。デンタルフロスや歯間ブラシの使い方も丁寧にサポートしますので、お気軽にご相談ください。
将来の健康を守る、はじめの一歩は「予防」から

「むし歯になってから」「歯ぐきが腫れてから」歯科医院を受診する方がまだまだ多いのが現実です。
しかし、口の中のトラブルは、早期に対応すればするほど治療は簡単で、歯を守れる可能性も高くなります。
私たち市ノ澤歯科クリニックでは、むし歯や歯周病になる前の「予防」に力を入れています。
予防歯科は、治療のためではなく「健康な歯を保ち続けるため」の歯科医療です。
定期的なプロによるケアと、毎日のご自宅でのケアの両輪で、お口の中の健康を長く守ることができます。
なぜ予防歯科が必要なのか?

治療の負担を減らせる
定期的な予防処置を受けることで、むし歯や歯周病が進行する前に発見・対処ができます。
進行してしまうと歯を削ったり、神経を取ったりと身体への負担も大きくなります。
将来的な医療費が抑えられる
早期に小さな処置で済ませることで、結果的に医療費や通院の回数を抑えることができます。
健康寿命を延ばせる
口腔内の健康は、全身の健康と密接に関係しています。
歯周病は糖尿病や心臓疾患、認知症との関連も指摘されており、口の健康を守ることは、全身の健康維持にもつながります。
当院が行う予防歯科メニュー
当院では、患者さまの年齢やライフスタイル、お口の状態に合わせた予防メニューをご提案しています。
ブラッシング指導(TBI)

毎日の歯磨きがしっかりできていると思っていても、実は磨き残しがあったり、磨く力が強すぎて歯ぐきを傷つけていたりするケースは少なくありません。
当院では染め出しによる可視化を行い、患者さま一人ひとりに合わせた磨き方を丁寧に指導します。
お子さまからご高齢の方まで、それぞれのライフステージに合わせたサポートを行っています。
PMTC(プロによるクリーニング)

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専用機器とペーストを用いた歯のクリーニングです。
毎日のセルフケアでは落としきれないバイオフィルム(細菌の膜)や着色汚れを除去することで、むし歯や歯周病のリスクを大きく下げることができます。
当院では、患者さまが心地よく感じるよう配慮しながら、優しいタッチで施術を行っています。
処置後は歯がツルツルになり、清潔感を実感いただけます。
フッ素塗布

フッ素には歯の再石灰化を促し、むし歯菌の働きを抑える作用があります。
特にお子さまの歯はむし歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布をおすすめしています。
大人の方にも効果的で、初期むし歯の進行を抑える働きがあります。
当院では高濃度のフッ素を使用し、歯科医師・歯科衛生士の管理のもとで安全に処置を行っています。
シーラント(奥歯の溝を保護)

乳歯や生えたばかりの永久歯の奥歯は、深い溝があり、食べカスや細菌が溜まりやすい構造になっています。
シーラントは、この溝をプラスチックで埋めてむし歯のリスクを減らす予防処置です。削る必要はなく、痛みもありません。
特に6歳臼歯が生えてくる時期のお子さまにおすすめの処置です。
年齢別に見る予防歯科の重要性
乳幼児~小学生
この時期はむし歯ができやすい時期です。歯ブラシの使い方を覚える時期でもあり、保護者の仕上げ磨きが非常に重要です。
シーラントやフッ素塗布、正しいブラッシング習慣の確立が予防のカギになります。
中高生
見た目が気になる年頃でもあり、歯並びや着色への意識が高まります。
部活動などで生活リズムが乱れやすく、磨き残しが増えることもあるため、定期的なクリーニングやブラッシング指導が大切です。
大人
仕事や家庭の忙しさから、つい歯科受診を後回しにしてしまう時期でもあります。
歯周病のリスクが高まる年代ですので、歯ぐきのチェックとクリーニングを習慣にしましょう。
高齢者
加齢に伴い、歯ぐきが下がって歯の根元が露出することで、根面う蝕(歯の根のむし歯)が起こりやすくなります。
また、飲み込みや咀嚼の機能を維持するためにも、口腔内を清潔に保つことが重要です。
定期的な通院の目安について
予防歯科は一度きりではなく、「継続して取り組むこと」が非常に重要です。
患者さまごとのリスクやライフスタイルによって、最適な通院頻度は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
リスクレベル | 推奨される通院頻度 | 状況の一例 |
---|---|---|
リスクが低い方 |
6ヶ月に1回 |
むし歯・歯周病歴がほとんどない方 |
リスクが中程度 |
4ヶ月に1回 |
歯石がつきやすい、軽度の歯周病がある方 |
リスクが高い方 |
1〜3ヶ月に1回 |
むし歯・歯周病が繰り返されている方、高齢者、糖尿病などの持病がある方 |
市ノ澤歯科クリニックでは、初診時や定期検診の際にお口の状態を詳しくチェックし、最適な通院間隔を患者さまとご相談のうえ決定しております。
一人ひとりの生活スタイルやご都合を考慮しながら、無理なく継続できる予防プランをご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)